広く見える間取り

家造りを行うほとんどの人が予算内でできるだけ広々とした住まいを希望することと思います。予算を抑えるためには建物をできるだけコンパクトにするのが一番早いのですが、自分の居場所となる書斎スペースが欲しい!やママのワークスペースが欲しい!など希望するだけに家造りは頭を悩ませることが多いのです。

建物が小さくても工夫次第でゆったりとした空間が広がりますし、憧れの空間を手に入れることができるのです。まず、廊下スペースをなるべくつくらないようにします。廊下はデッドスペースとして考えられるようになってきています。廊下を無くすことで各空間を広々と確保でき、スペースを有効的に利用できます。そこにママのワークスペースを設けたり、書斎スペースを設けることができるようになるのです。

そして最近では和室を設ける場合、LDKと一体化した和室が設けられることが多いです。普段は建具を開け放っておけばリビングとの一体感が高まり、広さや開放感を感じられます。建具で仕切れば一つの部屋としても利用でき便利な和室となるのです。また、視界を遮る壁はできるだけ設けないようにして、空間の繋がりを大事にします。視線を抜けさせつつも間仕切りの役目を果たしてくれる壁を取り入れ、空間のメリハリをしっかりと確保することも忘れてはいけません。

そして壁厚を利用してニッチを設けて収納スペースを確保し収納不足を解消させることも可能になります。予算内で最高の住まいを完成させるには工夫が必要なのです。

二階ホールに壁面収納

我が家は階段を上がった先の二階ホールの壁に壁面収納を設けました。二階ホールは6帖ほどの広さがあり、ホールと言えども一つの部屋のような空間が広がっています。このホールは一階のリビングの一部分を吹き抜けにしており、その吹き抜け部分に面して設けられているため、二階ホールで過ごしていても一階で過ごす家族との一体感が得られるというのが大きな魅力の一つです。

壁面収納を設けたことで、ここに子ども達のおもちゃや絵本、そしてたくさんあるアルバムを整理しています。主人の趣味の漫画本も多く、漫画もここに整理することができており、ミニライブラリーのような空間が広がっているのです。子ども達のおもちゃを二階ホールで管理するようになり、一階のリビングにおもちゃが散らかりにくく、生活感を感じさせにくくなりました。

急なお客様でも対応がしやすいのです。また、壁面収納の前には遊ぶスペースが十分にあるため、二階ホールをキッズスペースとして子ども達も思い切りおもちゃを広げて遊ぶことができます。自分で出したおもちゃを自分で片付ける習慣が身に付いていきました。アルバムを広げて家族みんなで思い出に浸ることもありますし、主人はここに寝そべって漫画を読んだりと多目的に使用することができています。

ここにはカウンターも造りつけています。子ども達が成長すればスタディーコーナーとして利用させてもいいなと思っています。後ろの壁面収納にしっかりと教材も収納できるので勉強しやすい環境なのです。この壁面収納の収納力が高いことで収納への満足度も高まっています。

キッチンが暮らしの中心に

間仕切りなどで閉じられたキッチンではなく、リビングやダイニングと一体化したオープンなキッチンが人気となっています。オープンなキッチンにすることで誰でも作業が手伝いやすく、家族だけでなく、友人を招いたホームパーティーの際もキッチンを中心に楽しい空間が広がります。

オープンキッチンといっても形はさまざまです。I型と呼ばれるタイプのキッチンをリビングに向かって配置する対面型タイプや部屋の中央に島のようにキッチンを配置するアイランド型など色々な形があるのです。今まではリビングに背を向けていたのが、家族と向き合う形になることで、家族と顔を合わせてコミュニケーションを増やすことができますし、キッチンで家事をするママも孤独感を感じることなく、家事を楽しみながら行えるようになるのです。

このようなメリットがある一方で、キッチンに鍋や食器、食材などが乱雑に置かれた様子がリビングからも丸見えになってしまうというデメリットもあります。他には、調理する時の臭いや煙、食器を洗う時の水音がうるさいなどのデメリットもあるのです。これらのデメリットを解消するように、臭いの吸収力や水音が気にならないような加工を施したシンクなども登場しています。

乱雑に置かれた様子が丸見えになってしまうのは、こまめに片付けを行うように気を付けるか、気になる人は、腰壁を設けて手元部分をしっかりと隠せるようにするといいのです。キッチンがリビングやダイニングとの一体感を高めることで、キッチンが暮らしの中心的存在になり、キッチンを通してのコミュニケーションをより大事にできるようになるのです。

二つの玄関

我が家は玄関の動線を二つに分けました。メインのお客様用とその隣の家族用の玄関と動線を分けることで、メインのお客様用の玄関を常に美しく、スッキリとした空間が広がりやすくなります。家族用の玄関部分には収納力に充実したシューズクロークを設けて、靴やものがしっかりと片づけられるようにしてくのです。

玄関には脱ぎっぱなしの靴はもちろん、屋外で使用した子どものおもちゃや部活用品、旦那さんのゴルフ用品や子どもが小さい家庭では三輪車やベビーカーなどが玄関隅に置きっぱなしになっていることも多いです。靴やもので溢れた玄関は生活感を感じさせ、住まいの第一印象を台無しにしてしまいます。そこで我が家はシューズクロークの収納力をアップさせ、同時に土間収納スペースもしっかり確保しました。

天井いっぱいに広がる造り付けの可動オープン棚には、家族の靴を大容量に収納しておくことができるだけでなく、外用おもちゃや工具、洗車用品など棚に整理しておけるようにしておくのです。土間収納スペースには大きさのあるベビーカーや三輪車、ゴルフ用品などをサッと片づけられるようにしておきます。土間収納スペースがあると屋外で使用して汚れていてもそのまま片づけられるため便利なのです。

このようにシューズクロークの収納力をアップさせ、靴やものを片付けると同時に室内へとスムーズな動線が得られることで、メインの玄関に靴やものが散らかる機会が格段に減るのです。行き止まりのシューズクロークでは、いくら収納力に優れていても、靴やものを片付けて再び玄関部分に戻り室内へ入るため、このワンアクションが面倒と感じがちになってしまい、靴やものを置きっぱなしにしがちなのです。収納力と動線で素敵な玄関を目指しましょう。

子ども部屋造り

住まいを新築する時、家族が集まり、くつろぐことができるLDKに関心が集まりがちです。しかし、子ども達にとっては、自分たちのプライベートルームをどんなにしたいかに関心が集中します。子どもといっても、0才から18才までの範囲で、成長過程にありますから、案外、これが正解という部屋はないように思います。

子ども達が幼い時は、親の目の届く範囲で生活しますから、物置部屋になりますし、小学校の中学年くらいまでは、プレイルームや寝室の役目が大きいです。これが、中学生になると、勉強部屋と寝室になり、年齢が高くなっていくにつれ、滞在時間が長くなっていきます。

私の友人が住まいを新築したのは、長男が2才で、第2子を妊娠中でした。子どもたちは、まだまだ、親のそばで過ごすことが多いので、子ども部屋といっても、物置状態でした。実際に、子ども部屋をどのようにするかというのは、具体的に決まっていなかったせいもあって、照明についても、あまり真剣に考えませんでした。子ども達が幼いと、なかなか、将来のプライベートルームの姿が想像しにくいため、取りあえず、照明を付けるという感じになりました。

しかし、照明というのは、案外、設計の早い時期に、配線を考え、実際に内装をする前に、配線工事をします。もっと、子ども部屋の将来を考えて、照明プランを練っておけばよかったと反省したそうです。例えば、子ども達の年齢差や性別などにより。将来的にワンルームを間仕切りして、2部屋にする可能性もあります。

彼女の住まいの場合、実際に、第2子が女の子ということなので、現在、12畳程度のワンルームにしていますが、ドアを2つつけています。長男が中学へ進学する頃には、間仕切壁を設置して、2部屋にする予定なのですが、照明は、部屋の中央部に、シーリングライト1つをつけています。将来の間取りと照明プランが矛盾してしまったと反省しています。

造り付け家具

テレビ台や食器棚、本棚にクローゼットなど生活をしていく上で必要な家具を、新築やリフォーム時にオーダーメイドで作りこむ人が増えています。これを造り付け家具というのですが、我が家の新居にも部分的に造り付け家具を取り入れました。我が家は、リビングのテレビ台などと壁面収納とを一体化させた造り付け家具にしました。リビングには物が散らかりやすいので収納スペースを充実させたことと、部分的にオープンシェルフにして見せる収納を取り入れ、インテリア性を高めたのです。

このように造り付け家具の魅力は、自分好みの家具に仕上げられることです。使用する素材や色味、収納量など全てカスタマイズできることで、家具の使いやすさは高まりますし、家具への愛着も増すため家具を大事に使おうという心掛けにも繋がるのです。造り付け家具の魅力はそれだけではありません。建物の空間に合わせて特注するため、その場所でピッタリのサイズでおさめることができることです。空間にまとまりが生まれますし、スッキリと統一感のある印象を与えてくれるのです。

また、耐震性にも優れているのです。壁に家具を固定させた造りにするなど、突っ張り棒や金具などで固定をせずに、家具の倒壊などを防止することができます。日本は地震大国でもあるので、造り付け家具にすることで住宅内の安全性を高めることにも繋がるのです。
これらの魅力がある一方で、近年海外で生産された既製品家具が割安で多く出回っています。これらの家具の価格に比べると、造り付け家具はオーダー次第ではかなり高額になってしまう場合もあります。予算に合わせて家具を取り入れるのもいいと思います。

中二階スペースのある家

一階と二階を繋ぐ階段途中にちょっとした多目的スペースがあるといいと思いませんか。我が家は新築住宅を建てることを決め、モデルハウスや完成住宅会に積極的に参加してきました。その中で階段途中に設けられている中二階スペースを設けている住宅があり、ぜひ我が家にも取り入れたいなと思ったのです。広さがなくても、カウンターを設けておくだけで、子どもの遊ぶスペースや、大きくなればスタディコーナーとして、子どもだけでなく大人がパソコンスペースとして利用したり、旦那さんの書斎スペースとさせるのもいいと思います。

ポイントは、一階のLDKから中二階スペースへしっかりと目が行き届き、中二階スペースからも一階のLDKが見渡せることです。視界をよくしておくことで小さいこどもから大人まで安心して過ごすことができます。キッチンで家事をしながら中二階で遊ぶ子どもの様子がしっかりと確認できれば安心できます。また、子どもも一階を見渡して親の顔が見れることで安心して遊びに集中できるのです。

私は家事や育児の合間にパソコンを使って仕事をしています。中二階スペースをパソコンスペースとして利用すれば、一階でパソコンを行うよりも仕事に集中でき、個人の時間という意識も高まります。しかし一階にいる子ども達の様子もしっかりと把握できるので仕事と育児の両立もしやすくなるのです。中二階スペースにも照明やコンセントの設置を忘れないようにしておくことも大事です。多目的に使用できる中二階スペースはぜひとも我が家に設けたいスペースの一つなのです。

小上がりの和室

我が家に設けた和室は小上がりにしました。和室を小上がりにした理由は、洋風のLDKと隣接した和室を設けたからです。普段はリビングとの境に設けられた和室の建具はオープンにしています。リビングと和室の一体感を高めているのです。洋風の空間と和の空間が違和感なく隣り合わせに隣接するには高低差を付けるといいのです。そうすれば和室に隣接するLDKとの一体感はそのままに、和の空間のメリハリはしっかりとつけることができるのです。

しかし魅力はそれだけではないのです。小上がりにしたことで畳の下に生まれるデッドスペースを有効活用して収納スペースを確保することができました。リビングに隣接しているので、ここには和室で使用する物だけでなく、リビングで使用する物も収納しておくことができるのです。また小上がりにしたことで、ちょっと腰を落として休憩する場所としても最適なのです。

家事の合間にソファに座りたいと思っても、家族が占領していることが多いです。そんな時和室に腰を下ろせば、テレビもゆっくり見ることができますし、そのまま体をゴロンと横に倒すこともできます。ゆっくり休憩した後でも、高さがあることでサッと立ち上がり、家事への取り掛かりもスムーズなのです。住宅にもバリアフリー化が求められる中で、小上がりの和室にすることは時代に逆らっているかのようにも思えたのですが、還暦を迎えた私の両親もこの和室が大変気に入っています。洋風住宅が増え、和室が減りつつありますが、畳の良さを改めて感じると共に、洋風住宅との調和のとれた和室というのも考える必要があるのです。

1坪洗面室

今までは洗面室の広さは1坪が一般的と言われていました。しかし最近では洗面室を重視する傾向にあり、1坪以上の広々とした洗面室が人気となっています。しかし我が家の新築住宅ではLDKを重視したことで、洗面室の広さは1坪しか確保できませんでした。一見1坪と聞くと限られた空間のように感じるのですが、工夫することで狭さを感じにくく、使い勝手のいい空間に仕上げることができるのです。

まず洗面室の扉を引き戸にしました。開き戸にするとデッドスペースを作ってしまうので空間を有効的に利用しにくくなります。そして壁面を確保しました。壁があることで収納を充実させることができるのです。洗面室の窓は、通常洗濯機を設置した上部に設けられることが多いのですが、我が家は洗濯機の上部に生まれる空間を利用して収納スペースを得たかったので、天井近くに横長の窓を設置したのです。これなら物で窓をふさぐことを避けられ、しっかりと明るさを確保でき、換気も行えます。

洗面台と洗濯機を横並びに配置し、その間にわずかな隙間が生まれるのですが、その隙間もそのままにするのではなくキャビネットを設けました。ここにはタオル類やコスメ、洗濯関連用品やシャンプーなど在庫を収納しています。20~30㎝ほどの隙間ですがこのスペースを有効活用させることで洗面室で必要な物をきちんと管理できるようになるのです。そして洗濯機の上部にはオープン棚を設けて、ここには家族の下着やパジャマを収納しています。洗面室で必要な物をきちんと管理できる上に、服を脱いだり着たりと作業をするスペースもしっかり確保できているので、1坪でも使いやすい洗面室となっています。

二階ホールの活用法

我が家の二階は、階段を上がった先のホール部分を中心として間取りを考えました。このホールの広さは6帖を確保しました。このホールから子ども部屋、寝室、トイレへと行き来をするようにしたことで、二階に廊下を設けていません。廊下がないことで各空間を有効的に使用することができているのです。この空間を設けたことで二階で過ごす時間が増えました。

昼間はここをキッズスペースとして子どもが遊ぶスペースとなっています。ここにおもちゃを並べたことで一階のリビングにおもちゃが散らかることが減りました。ここをキッズスペースとして利用できるのは、このホール部分が吹き抜けに面して設けられているからです。まだ4歳と2歳の小さい子どもですが、親がいなくても子ども達だけで遊べるのは、この吹き抜けを通して気配や雰囲気を感じ取れ、一階と二階で会話もしやすいからです。ケンカしている様子も仲良く遊んでいる様子も吹き抜けを通して伝わってくるので、近くで見ていなくてもいいのです。

ここにはカウンターを設けました。子ども達がもう少し成長したらスタディコーナーとして利用させる予定です。夜は寝る前の時間を家族でここで過ごすことが多いです。寝室からより近い場所で寝る前の時間を過ごすことで眠くなったらすぐに寝室で休むことができるのです。また休日の朝はここでゆっくりと過ごすこともあります。二階で過ごす時間を大切に思えるようになり、一階と二階で違った楽しみ方ができるので満足度の高い家になっています。